ノニの栄養効果

ノニはビタミンが豊富です。

ノニには、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンC、ビタミンB12、葉酸、パントテン酸、ナイアシンなど、ほとんどのビタミン類が含まれています。

 

ビタミンはからだの構成成分やエネルギー源になることはありませんが、様々な生理機能の維持に関わるほか、タンパク質、脂質、糖質の3大栄養素の「エネルギー代謝」や、体組織を作るための「新陳代謝」に必要な酵素の働きを助ける補酵素として、欠かせない存在です。

 

特にノニに豊富に含まれているビタミンは、ビタミンCです。

 

そのビタミンCには抗酸化作用があります。

 

抗酸化作用とは、活性酸素が細胞の老化・サビつきを促したり、DNAを傷つけたりするのを防ぐ働きのことです。

 

体内の活性酸素は増えすぎてしまうと、万病を引き起こす原因になるとされているため、その活性酸素を除去してくれるビタミンCは、病気予防や老化の防止に役立ちます。

 

また、ビタミンCは白血球の働きを高める作用があることに加え、ビタミンC自体も細菌やウイルスに対抗する力を持っているため、ビタミンCは免疫力を高めて感染症を予防するのに効果的な栄養素だといえます。

 

さらにビタミンCは、体内たんぱく質の約3分の1を占めるコラーゲンの合成を助け、皮膚のシミやしわを防ぎ、傷や火傷の治りを良くします。ビタミンCが欠乏で起こる壊血病は、コラーゲンの合成不足が原因です。

 

それに加え、ビタミンCは、抗ストレスホルモンである副腎皮質ホルモンの合成にも関わっているため、ストレスを感じることが多ければ多い程、ビタミンCの補給が必要になります。

 

そのほか、ビタミンCはセロトニンやドーパミン、ノルアドレナリンといった、幸福感や報酬系、やる気に関わる脳内伝達物質の生成にも必要になるため、不足してしまうと、これらの脳内伝達物質はうまく作られません。

 

そのため、こまめにビタミンCを摂取することで、セロトニンやドーパミン、ノルアドレナリンが、十分に作られるようにすることは、うつの予防にもつながっていきます。